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アート・ジャーナリズムの夜Ⅴ:ART BOOK100

錄音檔案不可用。 (可觀看至5/11/2022 (Wed) 23:59 JST)

【出演】
南島興

アートの今を語ってきた「アート・ジャーナリズムの夜」の第5回目を4月27日に開催します。昨年12月の第1回ではゲストに現代美術家の田中功起さん、今年2月の第3回では全国のZ世代の美大生6人を招いて、アート界や社会の出来事について議論してきました。今回は新年度の始まる4月ということで、改めてアートとそれを取り巻く世界について考えるための「アートブック100選」を紹介したいと思います。

 本とは知のことですが、知は孤独にはありません。それは必ずや何かの地図、すなわちネットワークのなかのハブを担っているのです。メディアが担うべきことのひとつはそうしたネットワークの公開と流通だと考えます。もちろん、個人間の私的な関係性において一子相伝的に伝達されていくものもあります。けれど、それにしてももう少しは知のネットワークが公の場で共有されるべきではないでしょうか。また本というメディアに着目するならば、最近美大生と話しているとYouTubeなどの動画から知識を得ることがふつうになっていることも強く感じます。では本は不要か?というとまったくそうではありません。たとえば中田敦彦氏の人気チャンネルへの視聴回数は彼が紹介する本への関心によって支えられています。パーソナリティの能力に多分に依存しながらも、あのコミュニティをつくるハブとして、本はきわめて重要な役割を果たしているのです。おそらくこれは大正時代からつづく日本的な教養主義の成れの果てだとも言えますが、しかし果てであるということはまだ始まりに通じていることを意味しています。ひとはまだ本を読みたいと思っているのです。こうした欲望が私たちのなかにはまだ残っているのです。それはひとまず希望だと捉えていいでしょう。

 繰り返せば、あらゆる知は孤独にはありません。それぞれ使う地図は異なるけれど、無数の地図のなかに知はいつもあるのです。今回はそのひとつの、あるいは複数の知のネットワークとしての地図を示したいと思っています。

 と書いてきましたが、要するにアートに興味のある人に向けた「必読書100選」です!

新企画:アート・ジャーナリズム的講評会第2回を開催します。

前回3名の方に応募をいただいて、番組後半で1時間ほどかけて公開講評会を行いました。今回も第2回を同じ要領で開催します。

講評希望の方は以下までご連絡ください。作家ステイトメント、作品、ポートフォリオなど講評対象となる資料もあわせてご添付ください。

連絡先:kouminamishima@gmail.com

・出演者プロフィール
南島興(みなみしまこう)
横浜美術館学芸員。1994年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(西洋美術史)。全国の常設展・コレクション展をレビューするプロジェクト「これぽーと」主宰。旅行誌を擬態する批評誌「LOCUST」編集部。文春オンライン、「アートコレクターズ」そのほかに寄稿。

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