00:05 1. Allegro molto moderato 09:16 2. Allegretto moderato - Poco con moto 14:32 3. Poco vivace 18:12 4. Allegro molto - Doppio piu lento カラヤン指揮　フィルハーモニア管弦楽団　１９５５年７月録音 ジャン・シベリウスの『交響曲 第6番 ニ短調 作品104』は、1923年に完成されました。シベリウス自身が「白夜の交響曲」と呼んだこともあり、彼の交響曲の中でも特に独特な雰囲気を持つ作品とされています。この交響曲は、シベリウスが内省的で、より純粋な音楽的表現を目指していた時期の産物であり、彼の作品群の中でも比較的演奏される機会が少ないものの、熱心な愛好家には高く評価されています。 ### 作品の特徴 - **ニ短調、作品104**：シベリウスの交響曲の中でも、特に抒情的で穏やかな雰囲気を持っています。この作品は、冬から春への移り変わりを想起させ、フィンランドの自然風景を彷彿とさせる繊細なテクスチャーと、透明感あふれる音色が特徴です。 - **形式と構成**：従来の交響曲の形式にとらわれず、各楽章が密接に関連し合いながらも、それぞれが独立した表現を持っています。全4楽章で構成されており、シベリウス特有の緊密な構造と、流れるような旋律が聴き手を魅了します。 - **透明性と純粋性**：第6交響曲は、シベリウスが音楽に求めた「水のような透明感」と「純粋さ」が際立つ作品です。複雑さを避け、よりシンプルで清澄な音楽言語によって、深い感動を生み出しています。 ### 各楽章の概要 1. **Allegro molto moderato**：穏やかで、しかし内に秘めた力を感じさせる開始楽章。フィンランドの自然や風景を思わせる旋律が展開します。 2. **Allegretto moderato**：より軽快で、ダンスのようなリズムが特徴的な楽章。中間部では、美しい旋律が展開されます。 3. **Poco vivace**：生命感あふれる楽章で、リズムとメロディーが織りなす鮮やかなテクスチャーが魅力です。 4. **Allegro molto**：終楽章では、作品全体を通じて築き上げられた音楽的なテーマが集大成され、力強く、しかし落ち着いた終